◆スコッツマンを読む会 活動報告 2024年◆
2024年1月6日(土) 15:00〜
1)2023年12月11日付
Balmoral Castle and Estate releases rare whisky to mark King Charles III 75th birthday
「バルモラル・キャッスル・アンド・エステートは、チャールズ王3世の75歳の誕生日を記念して、希少なウイスキーを発売」

王室のスコットランドの住まい、バルモラル・キャッスル・アンド・エステートは――先月、チャールズ王の75歳の誕生日を祝って、シングルモルトウイスキーを限定発売している。
国王の誕生日版のハイランド・シングルモルト・スコッチウイスキーは、ロイヤルディーサイド(※1)にある、近くのロイヤル・ロホナガー蒸留所で蒸留されて、ナンバー1838のシングルカスクで45年熟成された。

アルコール度数52.1%、1978年11月7日に蒸留され、今年初めにチャールズ国王に試飲されて、国王の75歳の誕生日の11月14日に瓶に詰められた。
その樽から丁度253ボトルがつくられ、ナンバーが手書きされ、バルモラル・エステートの「風で倒れたカラマツ」で作られ、バルモラル・ツイードを取り入れた手製の箱に収められて出された。
先月チャールズ国王の75歳の誕生日を祝って限定発売された
シングルモルトウイスキー。(写真:マイク・ウィルキンソン)
国王誕生日版の限定ボトルは、バルモラル・ギフトショップとウェブサイトでのみ、1本3200ポンドで販売された。ボトル3本はアバディーンシャーでの慈善活動資金を調達するためにバルモラルに保持され、ボトルナンバー75はロイヤル・ロホナガーのアーカイブに置かれる。
各ボトルはバルモラル・エステートへの75本の植樹――国王の75歳の各年に1本――に使われ、未来の世代のために18,000以上の木の遺産を作り出す。 バルモラル城から1マイル離れたところにあるロイヤル・ロホナガー蒸留所は、本来1845年に近くの山の名を取って、ロホナガーとしてオープンした。1848年ヴィクトリア女王とアルバート公のバルモラル・キャッスルからの訪問後、ロイヤル・ロホナガーと改名された。この蒸留所は2021年、エリザベス女王2世ご指名により、スコッチウイスキー蒸留所として王室御用達を授与された。

親会社ディアジオ(※2)のグローバルサプライチェインおよび供給の責任者であるロイヤル・ロホナガーが保持する王室御用達の被授与者であるユアン・アンドルー氏は、次のように述べた。
「バルモラルとロイヤル・ロホナガー蒸留所の関係は、1848年のヴィクトリア女王とアルバート公による王室最初の訪問にさかのぼります。今日、ロイヤル・ロホナガーの誰しもが、私どものハイランド・シングルモルト・スコッチウイスキーをバルモラルに納めて、また何回かロスシー公爵として陛下を蒸留所へお迎えしたことを、誇りに思っております。国王の誕生日版としてわたしどもの最も稀少な樽の一つを選んでくださったことを光栄に存じます。そしてバルモラル・エステートでそれが支える植樹を通じて、この地域に自然の遺産を生み出すことは適切なことと存じます」

バルモラルの広報担当者は言った。
「1978年11月の国王陛下30歳の誕生日には、バルモラル城の敷地内で撮影された肖像画写真のコレクションの展示でお祝いしました。陛下75歳の誕生日をお祝いして、同月、わたしどもの隣人ロイヤル・ロハナガーが蒸留しましたウイスキーをバルモラル・エステートのカラマツで作りました箱に入れて販売できますことを、この上なく嬉しく存じます」

この希少なウイスキーは、新鮮なベリー、アカフサスグリ、柑橘類の皮の芳香を放つ、「真にハイランド風で優雅である」といわれている。「絶妙なロイヤル・ロハナガー特色のフルーティーな風味、砂糖漬けのクルミ、タフィーのニュアンス」と熟したベリー、柑橘類、オークスパイスの「余韻」のある「濃厚でクリーミーな」味わいがある。
ボトルにはバルモラルの紋章が金で刻印され、その中央に陛下のサイファーがあるのが特徴です。またロスシー公爵ウィリアム王子がその創始者・総裁であるアースショット賞(※3)の受賞者であるノトプラ社が製造する「廃棄物ゼロの海藻紙」も呼び物となっている。
発売を記念して、ロイヤル・ロハナガーチームは、エリザベス2世を記念して昨年「クイーンズ・グリーン・キャノピー」(※4)のために植えられた7本のカバノキとともに、蒸留所に記念樹――ダケカンバ(学名Betula Ermanii)を1本植えた。
国王の誕生日版は、王室の特別行事を記念するために、ロイヤル・ロハナガーで蒸留し、バルモラル・キャッスル・アンド・エステートによって瓶詰めにされた一連のスコッチウイスキーの最新作である。
これまでの限定販売では、エリザベス2世女王即位70周年記念とチャールズ3世国王陛下の戴冠式を祝った。
ロイヤル・ロハナガーは国王陛下を、この蒸留所に公の機会に3回お迎えした。1回目は1995年、蒸留所の150周年記念、2回目は1998年、ヴィクトリア女王とアルバート公訪問150周年記念、3回目は2018年、王室の初訪問の170周年記念、そして陛下の70歳の誕生日に当時「プリンスの財団」(※5)(現在は国王財団)の基金集めに瓶詰めされた1988年の樽を受け取られた。
(※1)ロイヤルディーサイド
アバディーンシャーのBabchoryとBraemarの間のディー川周辺。

(※2)ディアジオ
ギネス社とグランドメトロポリタン者の合併により1997年に誕生した英国の酒造企業。

(※3)アースショット賞
環境保護への貢献に対して、毎年5つの分野の5人の受賞者に英国王立財団から授与される賞。ウィリアム王子、デイヴィッド・アッテンボローによって2020年に発足。2021年に最初に授与され、2030年まで毎年実行される予定。

(※4)クイーンズ・グリーン・キャノピー(Queen's Green Canopy)
エリザベス女王即位70周年記念事業の1つの植樹プロジェクト。70周年を祝うためにコミュニティや個人で植樹、それぞれの記念樹を持とうと国民に呼びかけたもの。

(※5)プリンスの財団
1986年、当時プリンスであったチャールズ3世によって設立された教育慈善団体。現在は「国王の財団」(The King’s Foundation)といわれている。

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