◆民話の会 活動報告 2013年
2013年 12月21日(土) 16:00〜
今使っているテキストは、’The Well at the World’s End , Folktales of Scotland’
著者はNorah & William Montgomerie。本文は150ページ。2013年12月21日には120ページまで終りました。
この作品は、地名に基づく民話が書かれています。著者たちは地元の人たちから口づてで蒐集したのでしょうか、語り口は文法的にはよくわからない話し言葉で書かれていたり、その上スコティッシュ語が出てきます。
調べたりしているうちに、進むのは遅くなりますし、話を理解するためのおしゃべりというか、議論もあります。決してあせらず、でもなるべくしっかりと読んでいくよう、楽しんで読んでいます。
何がスコットランド的なる民話か、少しづつわかるようになりました。何事も継続による力かと。

さて、次回はWester Ross地方の話でThe Legend of Loch Mareeに入ります。スコットランドの民話には北欧の国がたびたび登場します。話にも影響を受けている様子がわかります。
次の話にも出てくるのはデンマークの王様がスコットランドに息子を送るところから始まります。民話ですから出てくる場所や名前など、今も調べることができ面白いです。

今この会の人数は9人(時に10人)となり、部屋はいっぱいになりました。そこで「初級民話クラブ」を始めることになりました。
参加なさりたい方はご連絡ください。
2013年 6月7日(金) 16:00〜
6月に読んだ話は、Johnnie Croy and the Mermaidという、オークニーの話ですが、これはとても名高い人魚の話です。
日本の羽衣伝説にも似ています。人魚の歌声にひかれて近づいた若者を振り切って逃げる人魚は櫛を落としてしまいます。それがないと海の底で暮らしていけません。そこで、返してもらいに若者の家に行くのですが・・・という話・・・。

現在は会員が6人から7人に増えました。さらに会員は増えそうです。
7月20日は、Oscar and the Giantを読みました。
ウエスト・ハイランドに伝わる話です。オシアンの息子オスカーは16歳になるまでには他の子たちよりも2倍も大きく成長し、シンティの試合では、いつも彼のチームが勝ってしまう強さです。シンティをしていると、巨人が一人やってきて、みんなを手のひらで横倒しにして殺してしまった。ただし、オスカーだけは、ただ目がまわっただけ!そこで巨人はおもいきりオスカーをいためつけ、大枝にのせ、その上に16人の少年たちを積み上げてかついで家に連れていくと、1人のきれいな大きい女がいて、巨人は一番大きい男の子を眠っているうちに料理しろと命令する・・・
民話は残酷なものがありますが、この話もそのひとつ、でも、最後にはオスカーが、死んだはずの少年たちと、大きい女を魔法から解放するのです。

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