◆スコッツマンを読む会 活動報告 2012年◆
2012年 11月3日(土) 15:00〜 参加者6名
1)2012年10月3日付
Second flagship youth hostel axed as poor visitor number cited
「利用客の減少を理由に国内2位のユースホステルを閉鎖」

スコットランドのユースホステルのなかでもとりわけ豪壮で、ロバート・ブルースの狩猟小屋の跡地にあって14世紀に建てられたバロニアル・スタイルのマナーハウスで国の重要文化遺産として歴史的価値が非常に高いロッホ・ローモンド・ユースホステルが、利用者の減少によって閉鎖に追い込まれた。観光シーズの終わった先月末に営業を終え、2013年に再会の予定はない。低予算の旅行者にとって人気の宿となり、頻繁に幽霊が出没するヨーロッパのホステルのひとつとしても知られている。

SYAH(スコットランド・ユースホステル協会)によれば、当ホステルは、市場競争が激化する中で、採算がとれるだけの利用客数が確保できなかった。売却額は公表されていないが、すでに新たな施設を作る計画を進めている民間の開発業者に売却された。
サザーランドのカービスデイル城も、傷みがひどい天井や装飾漆喰の内装を補修するのに必要な約600万ポンドが調達できず、昨年2月から閉鎖されたままで、SYHAは売却を検討している。ほかにブロードメーズ、カニスベイ、カーク・イェットハーム、メルローズのホステルも閉鎖が検討されている。

JSS主催の9月の講演会で山浦正明さんがスコットランドのユースホステルの魅力を語られた時にこのロッホ・ローモンドのユースホステルにも言及されましたので、ひときわ興味深い記事でした。
2012年 10月4日(木) 15:00〜 参加者7名
1)2012年7月29日付
London 2012 Olympics: Olympics ceremony ‘threat to independence’
「2012ロンドン・オリンピック: オリンピック開会式は『独立に脅威となる』」

連合王国支持者達は2012年ロンドン・オリンピック開会式がスコットランド独立への支持を一掃するだろう、これは国民投票を前にしての大きな転換期となるだろうと公言している。
「一緒の方がよい運動」The Better Together campaign の関係者は開会式のディレクター、ダニー・ボイルはブリテン国の新しい、より積極的なイメージを描いて見せた。スコットランド人のアスリート、サー・クリス・ホイがユニオン・ジャックを掲げて先導した英国選手団の入場行進で民族主義者の主張は弱められたと主張している。

さらに、影の内閣の外務大臣で,統合支持運動の主導者の一人、ダグラス・アレグザンダーは、この開会式はスコットランド人の自己認識や政治に大きな影響を与える文化的な瞬間だった、女王陛下の記念行事やオリンピックの聖火リレ―を通じて,昨年度中にブリテン人としての自覚が深まった。開会式は単にロンドンとか,イングランドだけの問題ではなく、UK全土の問題になった、と語った。
スコットランド首相アレックス・サモンドのスポークスマンは、開会式やオリンピックを政争の具とするのは「子供だましの試み」と非難し、このようなことをしていてもメダルの一つも獲得できないと反論した。

※「一緒の方がよい運動」The Better Together campaign
2012年6月にスコットランドで始まった超党派の運動で、UKに留まる方がスコットランドにとって幸せだとする運動。スコットランド労働党、スコットランド保守党、スコットランド自民党の支持を得ている。(WIKIPEDIAより)
2012年 9月1日(土) 15:00〜 参加者5名
1)2012年2月25日付
There may be no God, ‘but let us live as though there were’ says Bishop Richard Holloway
「『神はいないかもしれないが、いるつもりで暮らしましょう』とリチャード・ホロウェイ主教は語った」(後半)

リチャード・ホロウェイ氏は78歳の元エディンバラの主教で、25の著作を世に出していて、信仰の問題と取り組んできた。
最近出版された回想録「アレキサンドリアを去って」はベストセラーのリストの上位に駆け上っている。彼はタブロイド新聞ごひいきであり時には物議を醸すが、スコットランドの聖公会信徒約6万人の中では人気のある司教だった。しかし、「アレキサンドリアを去って」の中で聖職者として叙階された5年後には神の存在を信じる気持を失い始め、聖書の内容への信仰が薄れてきたこと、それにもかかわらず教区の仕事を続けていたことを語っている。

この本は,彼が1999年に発表し論争を呼んだ「神なき道徳」を超える最大の成功を収めつつある。アマゾンウエブサイトの週間最多販売トップ100にリストアップされ,ピーク時には55位に、予約販売では7位になった。
多くの読者の心を引きつけるものがある。信仰のあるものにも、無い者にも、また以前は信仰を持っていた人にも喜びとインスピレーションを与える。最初から最後まで生き生きした魅力的な記述であるなど好意的な批評がよせられている。

この本の中でグラスゴウの貧しい労働者階級の居住地域出身のホロウェイ氏が14歳で英国聖公会修道会の聖職者としての訓練を始め、ついには所属する教会の最高位まで上り詰めたことを語っている。
ホロウェイ氏は教会に在職中は論争を巻き起こすタイプで、教会のタブーを次々に破り,ゲイの結婚を支持し、女性聖職者のために戦い、女性聖職者に反対する人々を「根性の卑しい小者」と呼び,処女懐胎に疑問を持ち、彼自身がマリファナを吸引したことがあったことを認めた。

師は1986年からエディンバラの主教で、1992年にスコットランド聖公会教会の主席主教に選ばれたが、2000年に当時のカンタベリー大主教ジョージ・グレイがホロウェイは書物の中でキリスト教の道徳を捨てたと公に非難したことで、とうとうエディンバラの主教を辞任した。

スコットランドの国教は長老派(Presbyterians)で人口の約42%を閉めています。ローマン・カソリックが約16%で、ホロウェイ氏が所属していた英国国教会(Episcopal)はスコットランドではマイナーな存在でその他のキリスト教6.8%に含まれています。(Wikipedia)
2012年 8月4日(土) 15:00〜 参加者6名
1)2012年6月22日付
Thousands of RBS customers caught up in online banking failure
「数千のRBSの顧客がオンライン・バンキングの故障にあう」

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドの技術的故障のため、10万人以上の人々の銀行口座が閉鎖され、支払いが凍結され,給付金がストップし,収支残高の詳細確認ができなくなった。影響はRBS傘下のナットウェスト銀行、アルスター銀行にもおよび、両行の千店以上の支店が午後7時まで開くことになった。
RBSは夜のうちにお客様の残高更新するはずのシステムが故障したことによる「容認できない不都合」を謝罪した。問題は可及的速やかに解決されると言ったが、振り込まれたはずのお金が下ろせない、支払いができなければ娘は学校のクラブから閉め出されるとか、週給で生活をしている低所得の家庭では毎週支払われる子供手当が頼みの綱なのに振り込みが遅れているなどの不満がツイッターによせられている。

2)2012年2月25日付
There may be no God, ‘but let us live as though there were’ says Bishop Richard Holloway
「『神はいないかもしれないが、いるつもりで暮らしましょう』とリチャード・ハロウェイ司教は語った」(前半)

リチャード・ホロウェイ氏は78歳の元エディンバラの司教で、25の著作を世に出していて、しばしば信仰の問題と取り組んできた。最近出版された回想録「アレキサンドリアを去って」はベストセラーのリストの上位に駆け上っている。彼はタブロイド新聞ごひいきであり時には物議を醸すが、スコットランドの聖公会信徒約6万人の中では人気のある司教だった。しかし、「アレキサンドリアを去って」の中で聖職者として叙階された5年後には神の存在を信じる気持を失い始め、聖書の内容への信仰が薄れてきたこと、それにもかかわらず教区の仕事を続けていたかを語っている。
2012年 6月30日(土) 13:00〜 参加者7名
1)2012年5月29日付
Pupils 'falling ill because they won't use filthy school toilets'
「不潔なトイレを拒否して体調を崩す児童たち」

SPTC(スコットランドPTA)の調査によると学校の不潔なトイレを使いたがらないのが原因で,具合を悪くしている児童がいるとの結果がでた。
トイレに行かなくていいように水分を取らなかったため,腹痛や頭痛を起こした事例、トイレが不潔で石鹸も備えられていないために、子供たちが胃腸炎を起こした事例。トイレの使用に関する管理規定を定めて、子供たちのトイレ使用を日中の決められた時間だけに制限している学校。授業中トイレには鍵がかけられていて,事務室に鍵を取りに行かなければならない学校。児童がふざけて使わないように、トイレに紙を備え付けていないので、授業中にトイレにたつ子は教室においてあるトイレットロールを持っていかなければならない、等々。
「必要な時にいつでも、清潔なトイレを使えることは子供たちの基本的権利です」とSTPC会長は語っている。またPTAのなかには.地元当局に働きかけたり、十分は清掃や改装に資金提供をするなどの対策をとっているところもある。

2)2012年5月29日付
No BBC post-poll plans, MSPs told
「国民投票後のBBCプランは何もないとスコットランド議会議員に語った」

BBC社長のマーク・トンプソンはスコットランド議会の文化委員会で「独立スコットランドでのBBCの資金確保とBBCの運営に関するシナリオ作成に加わることは、BBCの不偏不当性を危うくするので引き込まれたくない。」と語った。また、BBCが現在スコットランドで徴収している受信料3億ポンドで独立後に現在の放送水準を賄うに十分か?」という質問に対しては「もし3億ポンドが使えるなら何をするかという問題とどのようにしたらその金額が使えるのかという問題は別々に検討する必要があり、それはBBC以外の誰かがしなければならない。」「BBCの役割として一番重要なことは、迫り来る重大な政治決断について、公正公平に検討・議論ができる場となることだ。このような場としてのBBCは,その自立的役割が影響されるようなことには,一切巻き込まれたくない。」と突っぱねている。
2012年 6月2日(土) 15:00〜 参加者4名
1)2012年4月16日付
First the monarchy, then the currency … now another SNP policy shift
「税所は王制、次は通貨・・・そしてまた別のSNP政策の転換か」

政治評論家、デヴィッド・トランス氏が、スコットランドが独立した暁にNATOに参加しないというSNPの長年の政策を廃棄する動きに関して論評した記事を読みました。
国民党が重要政策に関して立場を変更したのはこれが初めてではありません。一時は共和制をとなえていたものの、最近はエリザベス女王を元首にいだくことにしました。続いて比較的最近では通貨問題でスターリングにとどまることにして、英国銀行に通貨政策の管理を任せたままにしておくことにしました。独立後のBBCに対する計画もトーンダウンしています。外向的にはNATOには距離をおくという長年の政策を破棄する動きがあり、トランス氏は次のような辛口の結論をくだしています。
[NATO に関する政策変換は、危惧している有権者に心配することを止めるように説得し独立を愛するようにするための大計画の一部である。参加国が非核国となることはできるけれども、それでも、米国優位の同盟が核兵器容認を拒否する一方で加盟を望む独立スコットランドをどのように考えるかは疑問点である。このようなSNPの態度は危険である。現実主義と急場しのぎの違いは微妙なものなのだ。政治活動には独自のセールスポイントが必要で、もしNATOへの反対が消滅するなら、スコットランド国民党のセールスポイントで残るのは核兵器の廃絶、石油収入の獲得そして経済の自主性を幾分制限することだけになる。スコットランド国民党は「独立に投票。でもほとんどすべてが現状のままである」というのはスローガンにはなり得ないということを心にとどめておく必要がある。]

今回勉強したのは「if opposition to Nato goes, then the Scottish National Party’s boils down to removing nuclear weapons, . . .」という文のgoes を「進む、行く、継続する」と訳さず「離れていく、去る、消え去る」と訳すことでした。このように見慣れた単語は辞書を引かずに訳してしまいますが、前後の文章との意味が整合するかの確認をする必要を改めて学びました。
2012年 5月5日(土) 15:00〜 参加者7名
1)2012年1月13日付
Scottish independence referendum: Treasury threat to future of Scottish bank notes
「スコットランド独立の住民投票:スコットランド紙幣への将来に財務省の脅威」(後半)

英国政府の財務大臣ジョージ・オズボーンはスコットランドが英国から離脱を選択すればスコットランド紙幣は禁止されるという見通しを提起したため、紙幣の将来をめぐる議論に火をつけた。
オズボーン財務大臣の主張は、独立スコットランドが望むなら独立後もポンドを使えるだろうが、財政政策には口出しはできず、通貨発行権もなく、通貨価値に関する諸決定もできなくなる。スコットランドの経済への影響力は今より小さくなる。もしスコットランドが2008年当時に独立していたら、その経済は金融危機の中で崩壊していたかもしれない。
英国の一部としてなら繁栄するだろうが、国家としての将来のあり方がわからない独立スコットランドに実業界が進んで投資するだろうか。国家債務の規模を考えたとき独立スコットランドだけでロイヤル・バンク・オブ・スコットランドやハリファックス・バンク・オブ・スコットランドを救済できるのか。SNPはいつまでも手続き論の陰に隠れていないで、スコットランドが英国の手を離れたとき、どのようにしたら今より豊かな暮らしができるかを説明しなければならない。

スコットランド大蔵大臣ジョン・スウィニーのスポークスマンはこれらの主張に反論して、スコットランドの通貨への態度は明瞭である。独立スコットランドはポンドを維持する。ユーロに参加すべきと判断する際には単独通貨採用に関してはスコットランドの人々の国民投票によって決定する。それまでは現行のポンドを維持する。スコットランドの資源がすべてスコットランドの経済産出量に含まれるときには、独立スコットランドの一人あたり国内生産はOECD諸国中第6位となりUKの16位を上回る。
保守党のオズボーン大蔵大臣がスコットランドにたいして法的規制をしようとすればするほど、独立支持は強まるだろう、と語った。
2013年 3月3日(土) 15:00〜 参加者7名
1)2012年1月13日付
Scottish independence referendum: Treasury threat to future of Scottish bank notes 
「スコットランド独立の住民投票:スコットランド紙幣への将来に財務省の脅威」(前半)

英国政府の財務大臣ジョージ・オズボーンはスコットランドに関する内閣小委員会議長を務めているが、スコットランド紙幣の将来をめぐる議論に火をつけ、もし英国から離脱が選択されると、スコットランド紙幣は禁止されるという見通しを提起したため、住民投票論争は、予想外の転換を見せている。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、クライズデール・バンク、バンク・オブ・スコットランドの3銀行は、著名なスコッツの顔の描かれた紙幣を発行することができ、それがスコットランドのアイデンティティとして伝統となっている。
英財務省はスコットランドがポンドを使用するのを妨げることはできないが、英国の経済政策への発言権を持たせないようにすること、スコットランド自身の紙幣を印刷することを妨げることはできる、スコットランド諸銀行がイングランド銀行から紙幣印刷の免許を認められていても、独立した場合には、そうではなくなることを英国政府の財務省は明言した。

オズボーン大臣はスコットランド政府に対してその独立がどのような作用をするのか詳しく説明するように求めて、「これらの問題はすべて具体化され明るみに出してほしい。SNPはスコットランド通貨の政策、スコットランドが英国による保護を得られなくなったときの防衛政策、大規模経済の一部ではなくなり英国の諸企業から利益を得ることができない場合のスコットランド経済政策について説明しなければならなくなっている」と語った。
2012年 2月4日(土) 15:00〜 参加者6名
1)2011年12月2日付
Kirk joins fight against homosexual marriages
「スコットランド教会は同性結婚反対運動に参加」(後半)

スコットランド政府は「市民パートナーシップ(同性婚)登録案の意見照会を9月に始めた。この政策に対してスコットランド教会が「今回の政府の提案は、結婚は男女の結びつきであるというスコットランドとその文化における結婚観を根底から変えてしまう。」「結婚の定義を見直して同性婚を認めると、この国と、家族、コミュニティ、個人の幸福に、重大かつ、今は予想もされていないような悪影響を及ぼしかねない。」と非難の声明を出した。
SNP内部にも異論があり、中でも前党首のゴードン・ウィルソン氏は独立に関する国民投票で、国民党党員の票を失いかねないと主張した。同性愛問題は以前からスコットランド協会内部の軋轢のも元になっている。 文中に出てくるconsultation は有識経験者に諮問することではなく、3ヶ月に限って文書やメールで広く一般から意見を募るシステムなので意見照会と訳すことになった。

2)2012年1月2日付
Ditch Flower of Scotland before 2014 Games
「2014年のコモンウェルス・ゲームズの前に「スコットランドの花」を捨てろ」

スコットランドのラグビーやフットボールの試合で金メダルを受賞するスコットランド選手たちをたたえる曲として国歌の代わりに歌われる「スコットランドの花」は、2010年のデリー・コモンウェルス・ゲームズで事前にスコットランドの選手たちから圧倒的多数で選ばれた曲である。それ以前のコモンウェルス・ゲームズでは「勇敢なるスコットランド」が用いられてきた。
この「スコットランドの花」を捨てて、2014年のコモンウェルス・ゲームズ開催までに新しい国歌を見つけるべきだとトップクラスのパイパーで、スコティッシュ・バグパイプ・作曲社を経営しているドナルド・グラス氏が言っている。
この曲は「後ろ向きで気がめいるよう」であり「特に『高慢なエドワードの軍隊は』の語句は政治的に問題があり時代遅れだ。」他の音楽家、スコットランド議会議員やグラスゴーのカレッジ・オブ・パイピングの校長、ロバート・ワレス氏も新国歌を作る運動を支持している。

新しい国歌は、「テンポの速い4分の4拍子のマーチで、歌いやすい歌詞で、覚えやすいメロディーでなければならない。」「スコットランドの国民的楽器であるバグパイプで演奏できる節回しでなければならない。」「ロッホやグレンのことばかり言うのではなく石油や造船のような産業の部分も盛り込んで」、「気持ちを高め未来を見つめるものでなければならない。」「スコットランド人であることを誇れる歌詞」等々注文が多い。
スコットランドは独自の国歌を持っていないが、法律家たちは国歌は権限を委譲された問題で、スコットランド議会で制定することができると言う。反対意見としては正式の英国国歌は「神よ女王を守りたまえ」だけで、我々は英国人なのだからこれを守るべきであると言っている
2012年 1月14日(土) 15:00〜 参加者7名
1)2011年11月4日付
SNP ‘has no plan’ for meeting 2020 vision of green energy
「SNPは環境にやさしいエネルギー2020年ヴィジョン達成『計画をもたず』」(後半)

スコットランドの機械工学学会(Institution of Mechanical Engineers)は2020年までにスコットランドの電力すべてを、再生可能エネルギーから生み出す目標を達成するだけの「信頼すべき戦略」に欠けているという報告書を提出した。
副首相ニコラ・スタージョンはこれに対し反撃し、日本の三菱、スペインのガメサ、韓国の斗山のような会社からの巨額の投資が行われていることを強調し、数千の新しい雇用を作り出すのに十分な再生可能エネルギーによる一連の電力計画が行われ始めていると語った。スコティッシュ・リニューワブル社、環境団体「地球の友達・スコットランド」もスコットランド政府を支援している。

スコッツマンを読む会では、新聞記事の中のやさしい言葉も読みすごさずに注意深く読むと全く違う意味であることを発見することがしばしばあります。今回の記事にも
・ There’s a pipeline of 17 gigawatts of renewable electricity projects. . .
・ There are more than enough projects in operation and in the pipeline . . .
という二つの文章がありました。どちらも普通に「電力計画のパイプライン」、「パイプラインの計画」と訳したのですが、先生からの「環境エネルギーにパイプラインを使うのか」という指摘があり、皆でディスカッションしているうちに前者は「一連の電力計画」、後者は「実施段階、準備段階の計画」と訳さなければいけないことが分かりました。

2)2011年12月2日付
Kirk joins fight against homosexual marriages
「スコットランド教会は同性結婚反対運動に参加」(前半)

スコットランドで同性婚を容認しようとするアレックス・サーモンドの政策に対してスコットランド教会が非難の声明を出した。カトリック教会と福音派が「市民パートナーシップ(同性婚)登録」法案を激しく非難してきている一方でスコットランド最大の長老派教会は、これまで慎重な姿勢を取ってきたが、推計で50万人の信者を擁する長老派教会がこれを非難する声明を出して断固とした姿勢をみせたことは、時代の流れに合わせて同性婚を合法化する意向を示していたSNP政府にとって痛手となる。

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