◆軽井沢への小さな旅◆
軽井沢への小さな旅
「軽井沢を避暑地にしたスコットランド人のアレグザンダー・ショウの足跡をたずねて、散策する旅」に参加しました。
土曜日は最近JSSの維持会員になったグリーンプラザ白馬のチェーン、ホテルグリーンプラザ軽井沢に一泊。

翌日曜日は台風2号の影響で大雨。雲居の池、軽井沢の散策は割愛し、朝はゆっくりとしてまず万平ホテルへ行きました。
ホテルの資料室を見学しました。創業者の佐藤国三郎が、ショーとともに軽井沢に伝道布教活動の中心となって働き、初代万平(国三郎の義父)とともに旅館亀屋を洋風のホテル「万平ホテル」へ発展させ、避暑地としての軽井沢の基礎を築いたのでした。

ホテルから教会までは、土砂降りの大雨で思いがけない時間を取り、ショーハウスが見学できなかったのは返す返す残念でした。やっとたどり着いた礼拝堂は、雨に洗われた新緑の木立に囲まれた、こじんまりとした、簡素なたたずまいながら、物語に出てきそうな美しい教会でした。内部も手入れが行き届いていて、長い年月を信仰の場であった静謐な雰囲気のただよう場所でした。

穏やかな笑顔の土井宏純司祭から、上記の万平ホテルの創業者、佐藤国三郎伝道師の話、ショーと福沢諭吉との関わりなどの話を伺い、またショーはカナダ人かという質問にも答えていただきました。アレキサンダー・クロフト・ショーが来日したころは、カナダはまだ独立して間がなく、カナダの海外伝道活動はイギリス聖公会に属する宣教団体に依存しており、カナダ聖公会に属していたショーも海外伝道するためにはイギリス聖公会の宣教団体から派遣される必要がありました。けれともショー自身は自分のアイデンティティーはカナダ人でもなく、イギリス人でもなくスコットランド人であると信じていました。

また、ショーが来日して暫くは福沢諭吉の家に下宿し、その後も二人の交友は長く続きました。福沢は表向きはキリスト教を容認しませんでしたが、娘二人はショーが設立に深くかかわった聖アンデレ教会の熱心な信徒でした。
毎年8月1日には軽井沢ショー祭りが開かれるそうです。
礼拝堂前のショー胸像 A+C+ショー記念礼拝堂
土井司祭の解説を聞く 創立当時の教会

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