◆読書会 活動報告 2010年◆
2010年 12月2日(木) 15:00〜17:00 参加者11名
読んだ本:
「捉われたデイヴィッド」
R.L. スティーヴンソン著 福音館

読書会メンバーの西田多恵さんが解説されました。
エディンバラのR.L. スティーヴンソン・クラブの会員でもあり、特に「さらわれたデイヴィッド」に出てくるスコットランドの主要な舞台を実際に歩いたりして、自称「デイヴィッドの追っかけ」の西田さんの解説は、スコットランドの史実にも照らし合わせた熱のこもったものだった。
この本は一応児童書として出版されているが、実際に起きた「アッピン殺人事件」や18世紀後半のスコットランドに対するイングランドの圧政やスコットランド人魂などの記述も含め飽きさせない。西田さんがすっかりスコットランドびいきになったのもうなずける。
英文では「Kidnapped 」というタイトルでPenguinのペーパーバックがある。
2010年 10月21日(木) 14:00〜 参加者9名
読んだ本:
「シャーロック・ホームズの冒険」
コナン・ドイル著 延原兼訳 新潮文庫

著者コナン・ドイルはエディンバラ生まれで、「シャーロック・ホームズ」のシリーズに登場するワトソン博士はエディンバラ大学の医者がモデルとか。
この本は短編集ではあるが、久しぶりに読んで筋の運びの面白さや、その時代の社会情勢の記述がとても興味深かったなど、意見があり、またはじめてちゃんと「シャーロック・ホームズ」を読み、すっかり探偵小説の面白さにめざめたという人もいた。さすが世界中で読まれる作品である。
2010年 8月26日(木) 14:00〜 参加者8名
読んだ本:
「ウイスキー 起源への旅」
三鍋昌春著 新潮選書

著者の三鍋昌春さんはJSSの会員です。
ウイスキーのプロである著者が長年こつこつと資料を集め、また関係があると思われるところを訪ね、ウイスキーの誕生の歴史を追求した力作です。
読後こんなにもウイスキーの味わいにバラエティがあったんだということも知り、しみじみウイスキーを味わいなおしてみたいという人もいました。
2010年 5月27日(木) 14:00〜 参加者8名
読んだ本:
「スコットランド タータンチェック紀行」
奥田実紀著 産業編集センター

この本はタータン好きの著者がスコットランドを旅行するときにこんな本があったらいいなあ、と思って書かれただけあって、タータンの情報はもちろん、タータンのあるB&Bや博物館、お土産屋さんなどタータンの観点からスコットランドの観光を豊富な写真とわかりやすい解説でいっぱいの魅力のあるガイドブックです。
2010年 4月1日(木) 14:00〜 参加者9名
読んだ本:
「ことばと国家」
田中克彦著 岩波新書

前回の小林正典著「英語と日本語のルーツ」を読み、「ことば」に触発された選んだ本です。
言語学に興味のある人向けではありますが、豊富な例をあげて「ことば」と「国家」の複雑な関係が説明されています。
目次の例として、「一つのことば」とは何か、母語の発見、俗語が文法を所有するなどがあります。ご参考までに。
2010年 2月19日(金) 14:00〜 参加者12名
読んだ本:
「英語と日本語のルーツ」
小林正典著

サイマル出版社を読み、著者の出席を得てさらに深くこの本を理解できたぜいたくな会となりました。

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