◆U-20 世界ラグビー選手権 観戦記◆
6月5日(金) グループリーグ第1戦 対サモア
6月9日(火) グループリーグ第2戦 対イングランド
6月13日(土) グループリーグ第3戦 対日本
6月17日(水) 9-12位決定戦 対フィジー
6月21日(日) 9-10位決定戦 対トンガ
U-20ラグビー世界選手権:もう一つの日本―スコットランド交流について
6月5日(金) グループリーグ第1戦 対サモア
U-20ラグビー世界選手権 もう一つの日本─スコットランド交流について
4月の半ばに日本ラグビー協会のスタッフの方が協会事務局を訪問し、ラグビー・ワールドカップのジュニア版とも言うべき、20歳以下のラガーによる世界ラグビー選手権が6月に日本で開催され、世界中から16カ国が参加する。
ついてはスコットランドのチームが来日するので、JSSが中心となって応援団を組織してくれないかという依頼がありました。私どもはラグビーのことはあまり知りませんが、サッカーやラグビーが大好きな会員もいることなので、会員の皆さんに声を掛けてみようということになりました。
ちょうどその頃ピーター・ジョンストンさんという方からメールが入り、息子が出場するので日本に行く予定だが、JSSの皆さんと会えれば嬉しいという内容でした。私の友人の息子も高校、大学とラグビーの選手で、息子が海外の試合に出るときには、自分も必ず応援に行くと言っていたのを思い出し、洋の東西を問わず、親心はいずこも同じなのだなと感じました。

東京の秩父宮ラグビー場で行われた予選の試合は3つありましたが、JSSの会員を中心とするスコットランド・チームのサポーターは多いときには60名を越し、大いに気勢を上げ、試合の雰囲気を盛り上げました。スコットランド・チームは1勝2敗でランキング通りの成績でした(日本チームは3敗)。ジョンストンさんには対イングランド戦でお会いしましたが、スコットランド風の派手なボンネットを被り、スコットランド王家のシンボル、起立態ライオン、の旗を振って応援していました。他に20人ほどの親御さんも来日しているそうです。彼の話では、イングランド・チームは全員プロの選手だそうですが、スコットランド・チームはプロは一人だけで、あとは学生ばかりだということでした。

強豪イングランド・チームに7対30で敗れた後で、ジョンストンさんは私にメールで、スコットランド・チームは試合には敗れたが、日本とスコットランドの間の国際的な友情や相互理解が高められたという点で、大勝利を得たと思っていると言ってくれました。U20の試合はこれから第2段階に入り、日本全国で試合が行われますが、会員の皆さんには、機会があったら競技場に駆けつけ、国際親善の実をあげて頂きたいと願っています。
(グループリーグ・イングランド戦終了後 JSS代表理事 佐藤猛郎)
6月5日(金)〜6月21日(日)に日本で初開催となる「U20世界ラグビー選手権」が16の国と地域が4つのグループに分かれ、国内4ヶ所で行われます。我がスコットランドは宿敵イングランドと同じ組(Pool B)で他にサモアと日本と対戦することになり、5日に東京青山の秩父宮ラグビー場でサモアとの試合がありました。

サモアはIRBのランキングでは、スコットランドよりも下位にいるチームでしたが、この日はミラクルがありました。試合前の国家斉唱では私も”Flowerof Scotland” を歌い、旗をふり応援しました。そのときの模様がTV(J-Sports)に映っていました。残念ながら、正面の映像ではありませんでしたが!
試合は小雨の降る中で行われ、前半は7-6。後半40分までは14-14で、この試合は引き分けかなとひそかに感じていましたが、やはりドラマはありました。なんと、サモアがドロップゴールを狙い見事にゴールが決まり、大逆転の17-14で残念ながらスコットランドは負けてしまいました。非常にショックでした。

今回の敗因は3つのミスが原因と思われます。前半に2つの大きなミスと、後半トライ後のゴールキックをミスしてしまい、大変大きな敗因につながったと実感しています。秩父宮の芝は大変きれいでよかったので、天候に左右されたのでしょうか。ラグビーはやはりトライが魅力なので、もっと善戦して欲しいと思いました。

【JSSからのコメント】
日本スコットランド協会のホームページでもお知らせしましたが、日本ラグビー協会よりの依頼をうけ「U20世界ラグビー選手権」にスコットランドチームの応援団を結成しました。その初戦対サモア戦の観戦記を会員の水野武志さんが寄稿してくれました。水野さんの勇姿はhttp://www.jwc2009.jp/news/news6503.htmlをご覧ください。
6月9日(火) グループリーグ第2戦 対イングランド
今まで一番見たかった試合がやっと観ることが出来ました。[battle of Britain:英国勢同士の戦い]です。
この試合は、「Toshiba Junior World Championship Japan 2009 (U20 世界ラグビー選手権)」PoolBの第二戦です。
イングランドとの初対戦は1871年3月27日 にスコットランドで行われ4対1で勝利以来126回を数えスコットランドの(42勝-17引分-67敗)という戦歴[09年3月21日現在]です。

この日は天候こそ良かったのですが、試合はイングランドの一方的な攻撃で前半は20-0で(2トライ、2ゴール、2ペナルティ)と惨敗でした。しかしスコットランドにも1度ペナルティーチャンスがありましたがチャンスを生かせずミスキックで悔しくも無得点で残念でした。後半はイングランドには2トライのみでゴール、ペナルティーはミスを誘いその後はスコットランドも奮起をし、39分にPeter Jericevichがトライを決め、40分にはPeter Horne がゴールを決めここでノーサイドとなりましたが、後半だけを見るとそれなりの試合だったと思います。この試合でも私の応援スタイルは目立つんですがその結果、取材を2誌から受けました。1つは,IRB(THE INTERNATIONAL RUGBY BOARD)と日本の雑誌社で社名は未確認ですが、これから発行されるラグビー雑誌に皆さん注目を!!

【JSSからのコメント】
これも会員水野武志さんの6月9日(火)スコットランド対イングランド、6月13日(土)スコットランド対日本戦の観戦記です。
対イングランド戦には30名、対日本戦には60名の観戦希望者があり、イングランド戦では水野さんの体をはった応援にくわえて、東京パイプバンドから3人のパイパーのバグパイプ、JSS会員のセントアンドリュース旗を振っての歓声が会場に響き、ゲームは借敗しましたが、応援合戦は完全に勝っていました。
6月13日(土) グループリーグ第3戦 対日本
最終戦日本 VS スコットランド戦が秩父宮ラグビー場で行われ、観衆も今大会最多の15,242人(日本ラグビー協会HPによる)が入り、良い雰囲気で行われました。選手入場時には、両チーム千羽鶴を持っての入場で、この鶴はスコットランド側は江南小学校(品川区)の生徒が折った物だそうです、この大会では「レガシー・プログラムが組まれ、全代表チームは、試合の合間に小学校などを訪問し、選手との触れ合いを通じてラグビー文化を根付かせる試みをおこなっています。
「レガシー」とは「遺産」の意味で、日本に遺産を残す目的のプログラムという事のようです。

国家斉唱では、スコットランドは22人中の21人が勇ましく歌っているのに対して、日本は21人中の2人くらいしか歌っていませんでした、開始早々日本には勝気は無いと感じました。
試合は前半でほぼ決まり、12対5という結果でした。前半10分にはNick Campbellが負傷退場でタンカで運ばれショックでしたが、試合はスコットランドが無事に勝利しました。観衆と梅雨の暑さ等で多くのミスなどが目立ち後半は見ててハラハラ・ドキドキでしたが、「結果よければすべて良し!」という事で少しホットしました。日本の追い上げも後半有りましたが1トライ1ゴールのみでした。

今回もフラッグを3種類用意して応援に望みましたが後半はフラッグを振るチャンスがなく残念でした。
我がScotlandは2位に入れなかったので「9〜12位決定戦」に挑むことになり17日15時に(大阪:花園)でFIJIとの対戦と成りました。最後の応援を皆さん宜しくお願いしますよ。
日本は予選4位となったので、次回の大会は参戦出来ないようです、今大会は16チームでしたが次回からは12チームでの大会になるようです。
6月17日(水) 9-12位決定戦 対フィジー
「9〜12位決定戦」1回戦のScotland VS Fijiを観戦しました。天候は良で観衆は1507人と非常に寂しかったですが少年パイパーがいて、場を盛り上げてくれてよかったです。
試合は、フィジーの闘いの前の儀式Cibi (シンビ)が行われ気が引締まる想いでした。前半[3トライ3ゴール1パナルティ]で25対15とやや不満なリードで折返しましたたが、後半は Fiji の攻撃もバランスが良くなり、ハラハラ・ドキドキとさせられましたが結果は[2トライ2ゴール]で14対11とほぼ接戦で、観てるのは楽しいですが、応援する側はイマイチの気分でした。

試合結果は39対26と今後に課題を残す試合となったと私は感じました。この試合では3人の選手と個々に記念写真をとりましたが、自分のカメラに撮るのを忘れてしまい残念。しかし後でメールを貰う事を約束しましたが、返信が来るかな?
またNorman Anderson (Schools Representative Scottish Rugby Council)さんと名詞交換をし、ピン・バッジを新たに3種類入手出来て大収穫の観戦となりました。
いよいよ21日(日)は14時にTonga v Scotland による9位決定戦が行われ全参加チームの順位が決まります。乞御期待!!

【JSSからのコメント】
これもJSS会員水野武志さんのU20ラグビー世界大会の9〜12位決定戦観戦記です。
水野さんはスコットランドの応援のために東京から大阪へ飛んだのです。
6月21日(日) 9-10位決定戦 対トンガ
6月21日(日)我がScotlandも最終戦となりました。
この試合は、9位決定戦でTongaとの対戦となりました。14時の試合開始で観衆は、3676人と寂しい中で行われましたが天候は梅雨の最中で雨こそなかったけど大変よい環境で行われたと思います。
試合は、前半13対17(2トライ2ゴール1ペナルティー)と、リードはしたものの均衡した試合でTongaは10分に警告(シン・ビン)を受け1人退場(一時的)しましたが、このチャンスを上手くパワー・プレイ等に生かせなかった事が残念でした。
後半も、同じようにTongaは13分に警告(シン・ビン)を受け1人退場(一時的)しましたが、前半同様にシンビンの時間を上手く生かせなかった所が不満でした。後半も12対11(1トライ2ペナルティー)と1点差での接戦した試合となりました。トータル25対28で勝利はしましたが今後の課題としての不安要素を残す試合となりました。
帰京の飛行機(JAL138便)に我がScotland代表と、Tonga代表が搭乗してきビックリしましたが大変嬉しかったです。羽田空港では、手荷物受取エリアでの選手との握手と記念撮影を取ることが出来てサイコーの想い出となりました。
今大会はScotland代表は、9位と確定しましたが、今後のラグビーワールドカップ2011、2015の主力選手候補の選手です、皆さん今後の動向に注目をお願い致します。
U-20ラグビー世界選手権:もう一つの日本―スコットランド交流について
4月の半ばに日本ラグビー協会のスタッフの方が協会事務局を訪問し、ラグビー・ワールドカップのジュニア版とも言うべき、20歳以下のラガーによる世界ラグビー選手権が6月に日本で開催され、世界中から16カ国が参加する。ついてはスコットランドのチームが来日するので、JSSが中心となって応援団を組織してくれないかという依頼がありました。
私どもはラグビーのことはあまり知りませんが、サッカーやラグビーが大好きな会員もいることなので、会員の皆さんに声を掛けてみようということになりました。

ちょうどその頃ピーター・ジョンストンさんという方からメールが入り、息子が出場するので日本に行く予定だが、JSSの皆さんと会えれば嬉しいという内容でした。私の友人の息子も高校、大学とラグビーの選手で、息子が海外の試合に出るときには、自分も必ず応援に行くと言っていたのを思い出し、洋の東西を問わず、親心はいずこも同じなのだなと感じました。

東京の秩父宮ラグビー場で行われた予選の試合は3つありましたが、JSSの会員を中心とするスコットランド・チームのサポーターは多いときには60名を越し、大いに気勢を上げ、試合の雰囲気を盛り上げました。スコットランド・チームは1勝2敗でランキング通りの成績でした(日本チームは3敗)。
ジョンストンさんには対イングランド戦でお会いしましたが、スコットランド風の派手なボンネットを被り、スコットランド王家のシンボル、起立態ライオン、の旗を振って応援していました。他に20人ほどの親御さんも来日しているそうです。彼の話では、イングランド・チームは全員プロの選手だそうですが、スコットランド・チームはプロは一人だけで、あとは学生ばかりだということでした。
強豪イングランド・チームに7対30で敗れた後で、ジョンストンさんは私にメールで、スコットランド・チームは試合には敗れたが、日本とスコットランドの間の国際的な友情や相互理解が高められたという点で、大勝利を得たと思っていると言ってくれました。U-20の試合はこれから第2段階に入り、日本全国で試合が行われますが、会員の皆さんには、機会があったら競技場に駆けつけ、国際親善の実をあげて頂きたいと願っています。
(グループリーグ・イングランド戦終了後 JSS代表理事 佐藤猛郎)

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