◆第1回 スコットランドの音楽を楽しむコンサート◆
第1回 スコットランドの音楽を楽しむコンサート
JSS会員のピアニスト・又丸奈緒子さんの協力を得て計画されたスコットランド音楽を楽しむコンサートは、6月15日の午後3時から井の頭線の駒場東大前にほど近い「ムジク・ピアフォーヌ」というホールで開催された。エディンバラに2年間滞在されて、スコットランドが大好きになられた又丸さんが、ご友人のヴァイオリニスト小林倫子さんと組んで、スコットランドの音楽を紹介しようというのである。会場は瀟洒な洋館で、地下一階のホールには65名の収容能力があり、しかも今回は満員となった。

音響効果も立派なもので、聴衆はナマの美しい音楽を堪能することが出来た。何しろピアノはスタインウェイの名品で、見事な響きを聞かせてくれたし、小林さんのヴァイオリンも豊かな音色を紡ぎだしていた。とくにヴァイオリンのふくよかな低音が印象的だったので、いずれ名のある名器だろうと考えて、コンサートが終わってから質問してみたところ、1833年にイタリアで製作された「プレセンダ」という逸品だそうだ。お二人は1曲ずつソロで演奏したほかは、すべて合奏の形で息のあったところを見せてくれた。

クラシック系の演奏のため、私たちの耳に慣れ親しんでいる民俗音楽風の響きではなかったけれど、ところどころにお馴染みのメロディーやリズムが聞こえてくるのが快かった。会員の方からは、非常に魅力的な企画で毎年開いていきだたきたいイベントでだったという要望があった。ただ、あまりなじみのない曲もあり、1曲ずつ曲目の紹介をしていただきたいという声があったので、次回以降の改善点としたい。
午後のひと時贅沢な音の饗宴を与えていただいたと皆さんから感謝された。

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