◆JSS英会話クラス 〜目指せ!蒸留所訪問編〜
第3回 2011年 11月23日(土) 17:30〜19:00 参加者7名 講師:モード・ラムゼイ・野見山さん
バーで、ビールやジュースを飲みながらのクラスの様子
第1回、第2回で、日本からホテルや蒸留所見学の予約もすみ、機内では食事もすみ、ランディングカードも記入しました。そして、英国の空港に到着し、入国審査までの会話が終了したところでした。今回は、さらに税関審査で想定される会話と、英国への直行便ではなくヨーロッパ域内の乗り換えで想定される会話を勉強しました。

それにしても、この英語教室はこれまで参加したどの英語教室とも違っています。それは、ラムゼイさんの指導がリズムを重視している点にあるからでしょう。

日本語は4拍子だけれど、英語は3拍子でリズムが違うというところは前回までもあったのですが、今回も例文を受講生に読ませては、”OUT”,”DEAD”とリズムの悪さを指摘していきます。そして、よいリズムで英語が発音できるまでは繰り返し、繰り返し指導してくれます。これは、正しい発音でリズム悪くゆっくりしゃべるよりは、いい加減な発音でもリズムよく話したほうが通じやすいというラムゼイさんの確固たる信念によるものと思います。

さて、今回のクラスでの驚きは、「"Thank you very much." は英語ではない」と「"You are welcome." は、ほとんど使わない」の2点でしょう。

わたしはより丁寧に言うために、"Thank you very much" とよく使っていましたが、例えば、予想もせずに100万円を貰うようなぐらいに親切なことをしてもらったら、"Thank you very much." と使っても良いが、通常の何かをしてもらうぐらいだったら、Thank you. としかいわないというのです。これがお店での買い物ぐらいになると更に軽く発音して”ンキュ”としか聞こえないぐらいに発音するのだそうです。これをやや誇張しておっしゃったのが、「"Thank you very much." は英語ではない」だったのです。

これと同じようなセンスなのですが、”どういたしまして”というのも、ペンを貸してもらったお礼が "Thank you." なら、どういたしましても "No problem." でOK! "You are welcome." を持ち出すときは、やはり、予想もしないような大金を貰うぐらいにいつもと違うときだけなのだと指導されました。みんなで知っている限りの”どういたしまして”という表現について質問してみたのですが、"Not at all." もやや硬い表現で、"It doesn't matter."、 "Don't mention it." となると "You are welcome." よりは柔らかいけど、"Not at all." よりも幾分硬い表現となると指導されたのです!う〜む、日本の中学校の英語教科書を変える必要があるんじゃないかな〜。

毎回新しい発見があって、そして、どこにもないようなJSSらしい英語教室だなぁと実感する英語教室になっています。バーで、ビールやジュースを片手に気軽な雰囲気でやっていますので、ご関心のある方はぜひご参加ください。
(難波茂信)
第1回 2011年 7月10日(日) 16:00〜17:30 参加者10名
第2回 2011年 8月6日(土) 15:30〜17:30 参加者9名
講師:モード・ラムゼイ・野見山さん
関西支部では、お酒でも飲みながら気楽に英会話の勉強をしようというコンセプトの英会話クラスを新たに企画しました。最初に選んだテーマは、「バーで英語を習って、スコットランドの蒸留所に行こう!」というものです。講師にはLady of Ramseyのモードさんにお願いしました。モードさんは、スコットランドと日本の文化交流の功績により英国MBE(Member of British Empire)勲章を受勲されておりますが、もともといくつかの教員資格をお持ちです。今回の企画を快くお引き受けくださいました。
まさに手探りで始まったクラスでしたが、近々スコットランドの蒸留所に行く計画をお持ちの方も数名おられ、テーマとしてはなかなか良かったようです。進行はテキスト(主としてスタッフの難波さんが作成)をもとに、モードさんのコメントやロールプレイなどで進められ、所定の時間をまたたく間に過ぎてしまいました。
スコットランドに行くのに必要と思われる英会話の習得が目的ではありますが、それ以上にカルチャーショックというか、もっと奥深い体験があるように思えました。例えば、私には次のようなところです。

・ Fighting English というものがあり、これを避けねばならない。 ・ 例えば、Please, stand up. と Stand up, please. では、前者は先生や警官の命令調の Fighting English であり、普通は後者を使うべき。
・ Body Language も大切。例えば、手の甲を相手に見せてはいけない。(拒否観)また両手もよくない。したがって入国審査ではパスポートを片手で手を上に向けて差し出す。日本の作法で三つ指を付くかたちで飲み物を差し出すのは最悪となる・・・
・ Excuse me.と Pardon me.と Sorry との差。

等々で、これからもどんな発見があるか楽しみです。
pleaseの位置の説明 熱心に講習を受ける参加者
会場はJSS会員の川北さんのご好意でメインバーというほんもののバーを使わせていただいていますが、クラス終了後のグラス片手での談話も楽しみな会となりました。
次回は9月3日(土)3:30pmからの予定です。
(香川久生)

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