ハワットメモリアルレクチャー 第1回 | ||||||
11月21日サントリー山崎蒸溜所で、関西支部・秋の講演会を開催されました。
今回から、秋の講演会は当協会に偉大な貢献をされたハワットさんの名前冠して「ハワットメモリアルレクチャー」として開催することとなりました。その記念すべき第一回目には、やはりウイスキーの話題がいいだろうということから、サントリーの三鍋昌春さんによる「ヨーロッパ 蒸溜酒の奇跡 スコッチウィスキーと日本」という講演をお願いしていました。この日は39名の出席でしたが,男性が圧倒的に多く、いささかおじちゃん色の強い雰囲気でした。 お話に先立ち、まずは蒸溜所見学.せっかくここに来たのだから熟成中のウィスキー達にご挨拶です。 この日の三鍋さんの講演は,洋酒市場におけるウイスキーの位置づけから始まりました.昨今ではインドで生産されたインディアンウイスキーが増える中にあっても、やはりスコッチの占める存在感は損なわれていないとのこと。続いて、ウイスキーの味を特徴付ける製造工程の特徴について。なかでも、酵母、蒸留釜、樽のそれぞれの寄与について丁寧に説明していただきました.また、蒸留酒がつくられるようになった歴史に関しても、関連する文献を挙げて詳しく説明いただきました。 そしてその後は、近代化をすすめる明治期の日本とスコットランドとの関連からウイスキーの蒸留技術の習得や、その後の日本国内におけるウイスキー事業の動向へとつづきました。すこし予定の時間を超過した講演でしたが,講師の三鍋さんのウイスキーに関する造詣の深さを反映した盛りだくさんの内容で,参加者にとってはとても興味深く充実した内容でした。 講演の後は、モード・ラムゼイさんの乾杯!スランジバー!蒸溜所で飲むハイボール.その後,ドリンク待ちの行列が静かに続き、おかわりです。 ある晴れた紅葉の美しい秋の日に、天下分け目の天王山の麓・山崎で、三鍋さんのお話を聴きいてウィスキーを飲むなんて最高の贅沢かもしれません。お帰りの皆さんの顔がほころんでいました。 そして、酔っ払いついでに協会のグッズを買って頂いた方々、誠にありがとうございました。お蔭様で絵葉書、本、エコバッグ…よく売れました.感謝いたします。 (清家久美子 山形道弘)
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