◆アフタヌーン・ティの集い 2003年◆
第29回 2003年 7月19日(土) 14:00〜16:00 参加者18名
テーマ:スコットランド一人暮らし 〜グラスゴー滞在記〜
お話:稲富孝一(日本スコットランド協会理事)
セミの鳴き声がちらほらと聞かれ始めた7月半ば、関西支部恒例のアフタヌーン・ティーが西宮で行われました。今回のスピーカーは、元サントリーのチーフ・ブレンダー稲富孝一さん。JSSの理事でもある稲富さんは、今年5月からグラスゴー大学経済・社会史学部に客員研究員として行かれ、『スコットランド酒類産業における技術革新』というテーマの下、ご多忙な研究生活を送っていらっしゃいます。束の間の一時帰国中に開かれた今回のAT。 『老人スコットランド一人暮らし−グラスゴー滞在記』というトピックを、PCプロジェクターの映像に合わせて、テンポよくお話される稲富さん。その姿を見た参加者からは「稲富さんが"老人"って言ったら私らはどうなるの?!」という発言が飛び出しました。
稲富さんによると、スコットランド生活開始当初の一番の問題は住居探しだったとか。「大学から徒歩15分」という現在の便利なフラットは、インターネットを駆使して見つけられたそうです。2ヶ月経ったグラスゴー滞在を振り返り、「交通機関や食事は日本が断然上!」とおっしゃる一方、「美術館など見所多数!歴史資料が多い!産業史研究にグラスゴー大学は最適!!」とすっかり"一人暮らし"に満足されているご様子。「今度いつ、日本に帰国するかは全く未定」とおっしゃっていた稲富さん。関西支部にとっては何とも寂しい限りですが、くれぐれもお元気で、ご研究に励んでください。
(岡本亜希子記)
以下はプロジェクターで使われた映像(説明文も)の一部です。
グラスゴー大学の本館。
発祥地はグラスゴー東部の大聖堂の近く。
現在の場所に移ったのは19世紀中頃である。
EdinburghのNational Library of Scotland
全英の5大図書館の一つで、全ての出版物は
法律で寄贈する事が義務付けられている。
蔵書800万冊。
席を置いている学部。
ビジネス・ヒストリーの研究や
文献類の収集で英国有数である。
2日かけて10箇所を見て回り要件に合ったのは
このフラットだけ。最近の安普請作りだが大学まで
徒歩15分、清潔、住みやすい、買い物も便利で
気に入っている。写真は居間。
日本人の必須用品
情報化時代の装備は結構大変。
これだけで5Kgくらいになる。
さらにまだディジカメと携帯ラジオもあるが
無ければどうもならない。
第28回 2003年 2月22日(土) 14:00〜16:00 参加者28名
テーマ:Themes in Traditional and Recent Scottish Songs
お話:アリステア・シートン(Alistair Seton)さん(帝塚山学院大学教授)
2月22日第28回アフタヌーン・ティーは、西宮大龍門にて帝塚山学院大学教授アリステア・シートン氏によるスコットランドの歌についての話をうかがいました。 部屋いっぱいの28名が参加し(愛知からも!)、賑やかな集いとなりました。シートン氏は父祖伝来のわらび色のキルトを着用、生まれ故郷のケニアの籠に荷物を入れて、奥さんの花柄の傘をさして登場。スコットランドの歌は、テレビCMに使われていたり、もちろん卒業式に涙する歌もあり、私たちの生活に密着しています。シートン氏の滑らかな日本語で解説して頂き、皆で英語で高らかに歌いました。
熱心にメモを取られている参加者
シートン氏は日本の古美術にも造詣が深く、歌の解説の中にもその様子が伺えます。義経のような存在…、日本の刀と刃渡りを比較して…、子供が生まれたら植える桐のようなもの…。外は一日中雨でしたが、私達は雨粒を吹き飛ばす歌声でした。本日の私のお薦めはLEWIS BRIDAL SONG です。結婚式にいかがですか?
(清家久美子記)

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