スコッツマンを読む会 2024年12月
1)2024年10月23日付
Death of young boy shows need for regular cognitive tests for oldest drivers
「少年の死は高齢者ドライバーの定期的な認知機能検査の必要性を示している」
エディンバラのモーニングサイドで起きた事故で亡くなった3歳の少年、ザンダー・アービン君の葬儀の列である。認知症の老婦人が運転する車が鋪道に乗り上げるように衝突した。
運転が完璧にできる年配の人はたくさんいるが、中にはそうではない人もいる。
認知症患者のエディス・ダンカンさんが運転する車にひかれて、3歳のザンダー・アービン君が亡くなったことは、決して起こってはならない痛ましい悲劇だった。エディンバラで彼女が方向転換をしようとしたとき、車が加速し、少年と母親をひいた。ザンダー君は多数の外傷を負い、その日のうちに病院で亡くなった。
書面による死亡事故調査の判定の中で、ナイジェル・ロス判事は、高齢女性の認知能力を査定し、運転免許を取り消していたならば、2020年の衝突事故は避けられたかもしれないと述べた。彼女の認知症は未診断であったと考えられている。
ロス判事は、「70歳以上の運転者の運転の適性を自己証明する現行制度は“重大な欠陥”がある」と述べ、さらに「運転能力は年齢とともに低下する可能性があり、あるいは、認知症患者が自分の状態に気づいていない可能性があることが認識されていない」と付け加えた。彼は、80歳以上の運転者は免許更新のために3年ごとに認知機能検査を受けることを義務づけるべきだと提言した。
多くの高齢者は完全に運転する能力を持ち合わせているが、認知機能検査は一部の人にとっては負担となるであろう。実際、100 歳を超えた多くの人々は未だに運転できている。空間認識への適応や運転に必要なその他のスキルは年齢とともに低下するかもしれないが、高齢者はより慎重に運転することによって、これを補う傾向があることが研究でわかっている。これは、70 歳以上の人が、多くのリスクを冒す傾向のある若い男性よりも自動車事故を起こす可能性がはるかに低い理由の1つなのだ。
しかし、そうは言ったものの、私たちは自分が年を取っていることにほとんど気づかないが、すでにみんな年をとってきている。かつて若い頃は簡単であったことが、より難しくなる。
事故から1年も経たないうちに亡くなったイーディス・ダンカンさん(91)がもう一度自分の時間を持つことができたならば、喜んで免許を返上したであろうと私たちは確信している。ドライバーは誰も他人の死に責任を負うことをのぞまないし、国家は老いも若きをも含めた国民を守る義務がある。すべてを考慮して、最も高齢のドライバーが定期的な検査を受けることは賢明な対策であると認める時が来ている。