ホワイトヘザークラブ 2024年9月

「The lazy Mist」のんびりとした霧
「Rigs o‘Barley」大麦のリグ(復習曲)
「Tramps and Hawkers」浮浪者や行商人(復習曲)

9月半ばになっても猛暑の中、久しぶりのホワイトヘザークラブが開催されました。
人数は少なかったのですが、大変充実した時間になりました。

「The lazy Mist」今回夏や秋の歌があれば、ということでチャールズ先生が探してくださった新曲。といっても「スコットランドには冬と6月しかない」と言われるほどに春はなくて冬から夏になるイメージだそうで、実は先生も今まで聞いたことがなかったとか!
この詩は1788年にバーンズがロンドンで民謡のプロジェクトに参加していた時に書いた友人への手紙の中にあり、詩はバーンズで、作曲は彼自身なのか、カウトンが書いたかあるいは発見されたものかは不明とのこと。「活気にあふれた季節が終わり、森は葉を失う。時はあっという間に過ぎてゆく。どれだけ長く生きたか、無駄に生きたか!あとどれくらい残っているか!人は価値のある何かへの希望を持って生きなければならない」この8年後にバーンズが亡くなると思うと、とても感慨深い内容で、季節の移り変わりの中で人生がハイペースで進んでいく状況、この年になると余計に身につまされます!
言葉も古語はなく、メロデイも比較的歌いやすく、穏やかでとても美しい曲でした。

復習曲の2曲は8、9年も前に取り上げた曲です。
「Rigs o‘Barley」はダンスチューンとしては「Corn rigs」としてよく知られた軽快な曲。rigはヴァイキングが導入したトウモロコシや大麦など農作のシステムだそうで、夏の収穫祭の夜、農地は格好のデートスポット、アニーと一緒に過ごしたあの夜は経験を経た今になっても最高の夜だった、と歌います。言葉が多くて歌うのはなかなか大変ですが、ノリの良い楽しい曲でした。

「Tramps and Hawkers」は、昔のスコットランドに多くいた行商人や日雇いの男たちの気ままな人生を歌ったもの。村から村へ仕事を求めて渡り歩き、「夏は良い、納屋でも干し草でもどこで野宿しても、天気が良ければ幸せだ」と行き当たりばったりののんきな生き方が歌われます。言葉は古語や、馴染みのない単語が多いのですが、ゆっくりした単純な旋律なので比較的歌いやすく、tattie scones やbraxie hamなど伝統的な料理の名前など出てきて、スコットランドの昔の風俗や情景がいろいろ想像できる興味深い曲でした。

今回いろいろ設定を調整して臨んだのですが、やはりzoomだとキーボードの音はカットされてしまうということで、一部キーボードなしで進めました。次回さらに改善したいと思います。
次回もリモートも使いながら開催予定です。
みなさま是非ご参加ください(^^♪