ホワイトヘザークラブ 2025年6月

「The Collier Laddie」
「Bonnie Dundee」(復習曲)

久しぶりの開催でしたが、小さな事務所に9名もの方が集まり楽しく歌いました。

今回チャールズ先生が選んでくださった曲は、2種類のThe Collier Laddie.
貴族の男が、若い炭鉱夫と婚約しているジーンに、土地も富も豪華な衣装もみんな君にあげるから、と迫るけれど、ジーンは愛こそが私の宝、たとえ小さな家でも幸せですと歌う。
内容は同じですが、全く違うメロディで、雰囲気の異なるコリーズとレッドパスの歌を聴き比べました。この曲はバーンズが収集したもので、メロディについてかストーリーについてかは不明ながら、今まで聞いた中で一番幸せな曲と書き残しているそうです。詩も長大でさまざまなバージョンがあり、多くのフォークシンガーに歌われていて、コリーズ版はテンポも早く軽快で、後半は貴族が娘の父親にも訴えますが、父親もお金よりも、汚くて野暮ったいあの男が好きなのさ、といなします。実は父親が貴族側に立つバージョンもあるとのこと。
一方レッドパス版はゆったりととてもしっとり歌われて父親は出てきません。
同じ内容で歌詞もほとんど同じ単語が使われていますが、全然違う趣きの曲で驚きました。

復習曲はBonnie Dundee.
メロディはとても古く、軍隊ではマーチとして演奏され、昔はBBCのTVのテストパターンが出ている時にかかっていた音楽で、スコットランドを代表するメロディだそうです。Dundeeは昔はダンディの町を表していましたが、今はクレーヴァーハウス伯爵を表すそうで、「ダンディの略帽隊、万歳!」と言うコーラス部分はみんなが知っているとても楽しい曲です。

次回も事務所で行います。リクエストなどあれば是非お寄せくださいませ。