スコッツマンを読む会 2025年9月

1)2025年7月25日付
Scotland’s voice will be 'heard’ during Donald Trump visit, vows John Swinney
「ドナルド・トランプの訪問中、スコットランドの声が聞こえるようにするとジョン・スイニー首相は誓う」(前半)

米国大統領到着を前に抗議計画がエスカレートする。
ドナルド・トランプのこの国への注目度の高い訪問中、スコットランドは「重要な問題についてスコットランドの声を聴いてもらう場」を持つとジョン・スイニー首相は言った。
エリザベス女王2世の逝去の時以来の警察による最大の作戦の始まりとなる中で、トランプ氏は、今夕、グラスゴープレストウイック空港に到着する予定である。その後、南エアシャー、ターンベリーにある彼のリゾートに向かって重装甲の車列によって移動する。
5日間の旅の途中で、大統領はキーア・スターマー氏とスイニー氏の両首相と
話し合いを行なう。後者がその会合をスコットランドが世界にアピールする機会として表現している。

スコットランド警察は道路封鎖をターンベリーの外側に行った。
それはターンベリーでドナルド・トランプの訪問を警護する
大規模な作戦の一部である。(ジョンベブリン/スコッツマン)

今年早く、トランプの息子エリックと個人的に会合を持ったことを非難されているスイニー氏は次のように言った。「大統領の訪問は、スコットランドが戦争と平和、公正さと民主主義を含む重要な問題についてスコットランドの声を聴いてもらう場を提供することである。首相として、われわれの利益を促進し、我々がガザで目撃する想像を絶する苦しみを含む非常に重要で世界的な人道問題を提起し、そしてスコットランドの声を世界の最高レベルの政府に聞かせるようにすることは私の責務である。そのことがまさに、スコットランド滞在中の彼と会う時に私がなすべきことである」

「抵抗の祭典」計画
反トランプ活動グループは、スイニー氏に大統領との面談をキャンセルするように求めている。一方では、アムネスティ・インターナショナルUKは米国政権の人権侵害に「直接」挑戦するように促した。抗議者たちは、大統領の母の故郷(スコットランド)を訪問中デモの計画を強化していて、「抵抗の祭典」として説明されているものの一部として、少なくとも4件のイベントを計画している。

スコットランドの警察官がターンベリーやその周辺をパトロールしている。

大統領の到着前に、スコットランド警察による大規模な計画が、昨日強化された。ターンベリーでパトロールが強化され、そこではアイルサ・リンクスコース周辺に大きな防犯フェンスが設置された。警官たちはリゾートのあらゆる入り口に検問所を設置している。一方、メイデンとターンベリーを結ぶA719号線は滞在前から閉鎖されている。
トランプ氏は明日と日曜日にターンベリーでゴルフを予定しており、その後、月曜日にキーア・スターマー首相と彼の宿舎で会合を予定している。その日の内に彼は、マレーのイギリス空軍ロッシーマス経由でアバディーンシャー・バルメディーでの彼の新設のスコットランドゴルフリゾートに移動する。そこは彼のルイス生まれの母、メリー・アン・マクラウド・トランプ(※1)の名にちなんで名付けられた新コースのオープンが計画されているところである。

空域制限の拡大に伴う抗議活動の急増
トランプリゾートと同様、プレストウイック(空港)でも一時的な空域制限が行われる。この制限は警護活動の一環だが英国納税者に数百万ポンドの支払いを強いる。トランプ氏の取り巻きの警護に加えてスコットランド軍は国中で行われる抗議の高まりにも直面している。トランプを止める連合は最も目立つ抗議グループの一つ、であるが、アバディーンとエジンバラで日曜日に同時デモを行う予定である。

ドナルド・トランプはスコットランドに戻ってくると予定されている。そこでトランプはキーア・スターマー英国首相とジョン・スイニー首相と会合する予定である。(ナショナルワールド)

その前のイベントで、スピーカーの中にはスコットランド緑の党の国会議員マギー・チャップマンも含くまれているが、正午に、(アバディーン)市のユニオンテラスで行われる。同じ時間に抗議者たちもエジンバラのリージェントテラスにある米国領事館の外に集まる。
それとは別の講義が土曜日はダンフリーズ、月曜日にはアバディーンシャーで計画されている。そして更なるでもが予定されていそうである。2018年のトランプ訪問中に同じような集会で数千の抗議者を繰り出した。
副警視総監 エマ・ボンド、 警察活動の責任者であるゴールドコマンダ、は次のように言った。「エジンバラやアバディーンのみならずグラスゴーやエアーシア(エアシャー)でデモを予期するのは合理的ではあるが、警察がイベントのいずれかが障害や混乱を引き起こすと信じる理由を持っていない。
公式のイベントは「創造的で活気ある抗議の形」をとり、参加者にはトランプに「ふさわしい歓迎」を与えるために、友人たちに横断幕やプラカードを持ってくるように促したとストップトランプ連合は言った。

(※1)メリー・アン・マクラウド・トランプ
トランプ氏の母親メリー・アン・マクラウド・トランプは1912年5月12日にアウターへブリーズルイス島のトングに生まれた。

新コースの名前はマクロード。